これで子や孫までスレブレニツァで また暮らせる。ありがとう。

ボスニア紛争悲劇の街、復興支援の記録

大泉 泰雅／著

発売日 2019年８月
A5版196頁　並製本
978-4-905428-99-2

1,650円（税込）送料無料

1995年７月、バルカン半島の小さな田舎町で、平穏に暮らしていたボシュニャク住民とセルビア住民が 突然、敵味方に分かれて殺し合う事件が発生した。ボスニア紛争最大の悲劇といわれる「スレブレニツァの虐殺」である。
ボシュニャク住民の犠牲者は8,000人以上に及んだ。
紛争収束後、両住民は元の集落に戻ったが、人の交流は途絶え、町は見る影もなく荒廃した。
JICAは、この極めて困難な復興支援のために、一人の農業専門家を派遣する。
専門家は廃墟と化したスレブレニツァに移り住み、農業再開を通じて徐々に民族間の信頼回復につなげていった。
本著は、支援活動の最前線で活躍する専門家の実態を、国際交流の在り方への疑問や本音を交えて本人が回顧したプロジェクトヒストリーである。